トルコブルー 星の王子様茶碗 (共箱)
小野穣

寸法:高さ 約7.2cm 径 約9.8cm
状態:新品

世界中で愛され続けているフランス人作家、サン=テグジュペリの『星の王子さま』の世界観をイメージして造られた茶碗です。
作者はハート形の猪目茶碗を考案制作しておられる大変人気のある小野穣さんです。
器のフォルムや大きさ、星の貼り付け方や形、高台のバラの感じやサインがあったりなかったり等々、また同じ釉薬でも一点として同じ焼き上がりではございません。

本作品はネイビーブルーに近いイメージですが、焼き上がりで色目が変わったのかは定かではありませんが、トルコブルーに似た色合いなので商品名にはそのように表記しました。

少し大人っぽい星の王子さまといった感じでしょうか。
釉薬が良く溶けておりガラス質の光沢のある仕上がりになっています。
見込みは飛び鉋で模様が付けられていて釉薬の濃淡がでて引き込まれるようで、又、意識してかどうかはわからないのですが金砂子のように金がついていて、それがまたキラキラと輝いて美しい景色となっています。
また、口縁には金の覆輪が施してありますますが、ざっくりと金が施されていて少し流れた感じで波打っていて優しい感じに仕上がっています。


☆以下はご本人を承諾を得て引用させていただきましたコラムです☆

【 星の王子さま と ろくろの星 】

夜 僕はアトリエで窯を焚きながら 仕事をしていたんだ

「ねぇ そんなにじっと見つめて 目が回らないの?」

声に 顔を上げると僕が回している 爐蹐ろ瓩料阿 子供が立っていた
蝶ネクタイで髪は金髪 肌はミルクのように真っ白だった
子供は僕の作るお茶碗を覗き込んで首を傾げている
僕はその子を見たとき 王子さま みたいだなと思った

「君は王子さまみたいだね」
「うん そうだよ よくわかったね」

王子さまが笑った

「そのくるくる回っていものはなぁに?」
「ああ、これかい? 爐蹐ろ瓩箸い辰 ボウルやお皿をたくさん作る道具だよ」
「たくさん!?どうしてそんなにいるの?僕はお皿とカップを持っていて、それで十分なんだけど」
「自分で使うんじゃ無いんだ。人に使ってもらうんだよ」
「ふうん、ああそうか、この星は沢山の人がいるからまだ持っていない人がたくさんいるんだね」
「たくさんといっても、僕が手で作れるだけの数だけどね
爐海寮鵜瓩辰瞳はどこから来たの?」
「ほら、あの辺りだよ」王子さまは白鳥座のお尻の方角を指差した

「君の星に人はたくさんいないの?」
「僕の星は小さな星だから、僕と ちょっと我儘だけど、とってもいい香りのする 綺麗な薔薇のふたりだけだよ」
「そうか、、二人か、ちょっと寂しいね」
「どうして?寂しくは無いよ。だって毎日忙しくてそんなこと思うことは無いもの」
「薔薇の風除けや、ほっとくと大きくなって星をバラバラにしてしまうバオバブの木の苗を引っこ抜いたり、とにかくたくさんすることがあるんだよ。どんなにたくさん人がいても会話がなかったりお互い他所を向いていては一人でいるのとおんなじだと思わない?」
「うん、そうかもしれないね」
「ねぇ そのくるくる回っている爐蹐ろ 目は回らないの?」
「そうだね、 僕の目は回らないかな」
「水や泥がいっぱい飛ぶんだね」
「回っているからね」王子さまはまた首を傾げた

「回っていると上にあるものは飛び散ってしまうの?」
「ああ、そうだね。中心から外れるとね」
「でも あなたは目は回らないんだよね?
あのね 僕の星も回っているんだけど、目は回らないし、水や泥は飛び散らない。
もちろんテーブルや椅子もそのままだよ。どうしてなんだろう?」
「回っている星には重力があるから」
「ろくろにはないの?」
「ん、、ないなぁ どうして 目が回らないんだろうね?」
僕がそう言った時 王子さまは僕の焼き上げた作品を手にとって眺めていた

「綺麗な色と形だね そして硬い。
僕の持っているカップとお皿は木なんだけど、これは石みたい。それにどうしてこんな色しているの?」
「うん 石の粉を練って形にして焼いてお皿にするんだよ。色はガラスに金属を少し混ぜるんだ。面白いかい? 」
「うん!星や宝石みたいだ!」
「ほんと!?嬉しいな、、僕は人の心に映り込む宝石のような作品を作りたいんだ」
王子さまは僕の作品を両手に持って、とても大切そうに眺めていた
「そうか!僕はわかったよ」
王子さまの目が大きく輝いて ちょっと得意そうに笑った

「あのね、ようく聞いて。星と同じように このろくろにも中心があるでしょう?
目が回らないのは
あなたの心がろくろの中心に向かっているからだよ
人は何かに夢中になったら心はどこにもいかないんだ
大切なことに心を向けていると その中心に心が引き込まれていくんだよ
つまりね みんな自分の星を心に持っているんだよ
王子さまの目は素敵な発見をした時の冒険家のようにキラキラと星のように輝いていた
う〜ん
「あなたの作る ボウルの 縁を見ていたら ああ、僕 目が回ってしまったよ」
そこの長椅子で横になるよ」
「僕はもう少し ろくろ をするね」
「うん くるくるたくさん回すといいよ」

僕は電池が切れたように眠る王子さまの小さな体にブランケットをかけてあげて ろくろ に向むかった
どのくらい経ったか、制作するための土がなくなった時
王子さまの長椅子に目を向けると
キラキラとした月の光のような砂が落ちていて 姿はなくなっていた
外に出て王子さまの姿を探してみたけれど やっぱり彼はどこにもいなかった

ふいに星々の間から
爐泙燭有瓩箸い声が聞こえたような気がして冬の空を見上げると
流星がいくつも僕の頭の上を超えていった

王子さまは星間を渡る流星に乗って また別の星に行ったのかなと思う

「大切なことに心を向けていると その中心に心が引き込まれていくんだよ
つまりね みんな自分の星を心に持っているんだよ」

僕の星は さしあたって

爐蹐ろの星瓠 なのかもしれない
状態 新品
定価 18,700円(内税)
販売価格 17,600円(内税) 特価
在庫数 売約済み
SOLD OUT

WebSHOP店長 栗林満


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