淡々斎在判箱 亥香合 (共箱)
二代 久世久宝

寸法 : 高さ約3.6cm 径約5.9cm 
状態 : 古物A

干支「亥」の香合ですが、宋胡録の柿香合を意匠としてあることから炉開きにも使えることを意識してあるのかなと想像されます。

茶道では11月から炉の季節となりますが、亥は陰陽五行説で水の性質を持っているので火災を逃れるとされるため「亥の月の亥の日から火を使い始めると安全」と言われ、この日に囲炉裏や炬燵に火を入れ始める習慣がありました。

旧暦十月の亥の日に餅を食べて無病息災、子孫繁栄を願う中国の俗信が日本に伝わり平安時代以来、朝廷では十月の上亥日に七種(大豆、小豆、大角豆、胡麻、栗、柿、糖)の材料で餅を作るようになりました。
その餅を家臣に配る際に包んだことから「玄猪包」と言われ、その包む様式にも位階その他により折り型が区別されていたようです。
また、包みんだ上には、一の亥の日にはしのぶと菊、二の亥の日にはしのぶと紅葉、三の亥の日にはしのぶと銀杏の葉を敷くなどの決まりもありました。
その様を仁清が香合として造ったものが本歌とされ後世たくさんの作家が写しを作るようになり炉開きの重宝され、また亥の子餅も炉開きには欠かせない和菓子として広く知られています。

以上のことから、毎年の炉開にも是非お使いいただけたらと思います。

2枚目の写真は銀杏の図柄の帛紗に飾ってみました。
裏千家の茶室 「今日庵」の路地には宗旦の手植えとされる銀杏の木・通称「宗旦銀杏」がありますが、京の大火の際に銀杏の樹が自らの水分によって火事をくいとめたという話も伝えられていて裏千家のシンボルとして大事にされています。

帛紗は少し時代があり色落ちなど見られますがサービスでお付けいたします。

状態 古物A
販売価格 77,000円(内税) 特価
在庫数 1・
購入数


WebSHOP店長 栗林満


当店では、ホームページからご注文をいただきましたら自動返信メールがまずお客様のもとに送られます。
その後、あらためて「ご注文確認書」をメール送信しております。
通常は当日もしくは翌日位には「ご注文確認書」をお送りいたしますが、携帯やヤフーメールなど一部のメールアドレスに送信しても返信されてしまいお客様のもとに届かないケースがございます。
お問い合わせや、注文をしたのに、当店からのメールが2〜3日経っても来ない場合は大変恐れ入りますがお電話にて一度お問合せくださいますようお願い申し上げます。

栗林園の商品評価基準


新品

窯元・作家・問屋などから近年に仕入れた商品

新古品

新品ですが窯元・作家・問屋・当店にて中長期在庫として保管してあった商品

古物

市場からの仕入や、お客様からの買出し等の商品古物は状態によって5段階に評価してあります

古物特A

未使用品

古物A

未使用に近い状態

古物B

使用感が少々あるが、大変綺麗に使用されている良品

古物C

標準的なお使いにおいての汚れ、シミ、傷、スレなどがある状態

古物D

大きな傷や割れ、また直しなどががある状態

※上記の評価は自店基準です


Top