淡々斎書付
膳所焼茶碗 銘 木枯 (共箱)
陽炎園 岩崎信定

寸法 : 高さ 約8cm 径 約12.6cm
状態 : 古物C

遠州七窯で知られた膳所焼ですが、明治に一時途絶えその後大正8年、岩崎健三が名窯の廃絶を惜しみ山元春挙画伯とはかり、再興しました。

登り窯で焼成されていて釉薬の景色が抜群なのですが滝のような釉薬が高台まで流れ落ちていて、本来なら失敗になるのですが、あまりにも良く焼きあがっていた場合など作者によって判断はわかれるところだと思いますが処理をして作品として世に出される場合も多くあります。
また本作品は小砂交じりの土が使われていてそれが味わいのある景色を生んでいるのですが、高台の畳付にカケが見受けられます。
当初からの物が1か所、もう一点は小石が付いていたけど使用している際にタオルで吹いた時などに取れたか、もしくはヒッツキを処理した際のもので当初からの物かもしれません。
何かにあたってのカケとは違うように思いますが判断は難しいところです。
また、見込みには釉薬がかかっていなく下地が見える箇所があり石ハゼとは少し違った感じです。

本作品には淡々斎宗匠の「木枯」という銘が付いています。

木枯らしとは晩秋から初冬にかけて木の葉を吹き散らすように吹く冷たい北寄りの風のことを言うのですが、それによって葉を散り尽くしてしまった木の幹が「すりこぎ棒」のような姿を、この茶碗に連想されて「木枯」と銘をつけられたのではないかと考えました。

それらの事を総合的に判断して仕入れたのですが、お写真をご覧いただきご理解の上お求めいただけましたら幸いです。


状態 古物C
販売価格 69,300円(内税) 特価
在庫数 1・
購入数


WebSHOP店長 栗林満


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