暦手茶碗 (共箱)
通次阿山

寸法:高さ 約9.5cm 径 約8.8×9.5cm
状態:古物B

正面には火焔宝珠を描いて、その周りをぐるりとその年の季節の歳時記と日にちが書かれている暦手茶碗です。
本歌は志野暦文茶碗 銘 年男 (根津美術館所蔵)で、後には乾山、楽、仁阿弥道八など多くの名工たちによって写されています。
暦手とは三島茶碗の一種であり、その紋様が三島暦に似ているのでつけられた名前です。
三島暦 とは三島大社の下社家である河合家から毎年発行された細字書きの仮名の暦で、室町時代に始まり、江戸時代には幕府の許可を得て伊豆・相模の二国に限り頒布されていました。

本作品は、楽焼の筒茶碗になっています。
丁寧に書かれた暦の文字、巧みな造形など大変良く出来た茶碗で、見込みに少し使用感はありますが、とても良い味わいとなっていて古格と茶味があります。
作者印は捺してなく、雰囲気を壊さぬように暦手のところに描銘で書かれています。
暦の書き出しに「己巳」とあるので平成元年(1989年)の作品になります。

もう少し安かったら良かったのですが、とても気に入ったので縁を逃すとまたいつ出会えるかわからないので仕入れました。
当時、小売価格がいくらだったかは分かりかねますが、作品・共箱から見ても上手の作品でありお高かったかと思います。


昭和13年生まれ 京都市東山区今熊野在
大阪市立大学文学部卒業。
祖父 九谷焼の名工「雲外」
師 父 京作家・日展作家 通次寛斉
師 日本画を池田道夫に師事
陶芸の指導を父・寛斎に受け、日本画の技を絵付にいかし、繊細な絵画風京焼の茶陶を制作
状態 古物B
販売価格 29,700円(内税) 特価
在庫数 売約済み
SOLD OUT

WebSHOP店長 栗林満


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